2024年4月6日
2024年度(令和6年度)春季テーマ展「兜ーその様式と美ー」開催のお知らせ
福山城博物館(天守内)1階企画展示室において兜の展覧会を開催します。
鎌倉時代から江戸後期まで様々な様式の兜を展示することで
その歴史と変遷をご紹介しています。
是非ご覧ください。
1:タイトル
2024年度(令和6年度)福山城博物館春季テーマ展「兜―その様式と美―」
2:期間
2024年(令和6年)4月3日(水)~2024年(令和6年)6月23日(日)
9時00分開館 17時00分閉館(入館は16時30分まで)
月曜日休館 ただし月曜日が祝日の場合翌火曜日休館
※4月30日(火)は開館
上:黒漆塗四方白星兜 銘 会津藩明珍宗宥作(くろうるしぬりしほうじろほしかぶと めい あいづはんみょうちんむねすけ(ひろ)さく)(個人蔵)
下:大円山形鎌倉鉢(だいえんざんなりかまくらばち)(個人蔵)
3:会場
福山城博物館1階企画展示室(広島県福山市丸之内一丁目8番)
4:入館料
500円(400円) 高校生以下無料
( )は20名以上の団体料金
5:概要
戦場で頭部を保護するための武具を「兜」といいますがその歴史は古く、
日本においても古墳時代の副葬品からその存在は確認できます。
そこから平安時代には「星兜(ほしかぶと)」鎌倉時代後期から南北朝時代には
「筋兜(すじかぶと)」と、金属加工技術の向上と戦闘形態の変化に合わせた兜が生まれます。
そして室町時代末期、全国で武将・豪族による合戦が多発する中で
それまでの兜とは全く異なる「変わり兜」が開発されるようになります。
生産性に優れ、槍や火縄銃への対策がなされた「頭形(ずなり)兜」、
九州立花家家臣団に支給された「桃形(ももなり)兜」等、
戦闘が集団戦に推移していくことで実に様々な様式の兜が見られるようになりました。
さらに、それまで鍬形(くわがた)を主としてきた立物(たてもの)においても
動物や植物、神仏等、所持者の心情や宗教観が反映されることで、
数えきれないほどの種類が制作されています。
この度はそうした時代による兜の変遷を辿りながら室町・江戸時代に開花した変わり兜と
そこから垣間見える美意識について紹介します。
6:主催
(公財)ふくやま芸術文化財団 福山城博物館・福山市
7:関連行事
担当学芸員によるギャラリートーク
4月14日(日)13時30分~
5月12日(日)13時30分~
※参加費無料(別途要入館料)
左:兎垂耳形兜 銘 元重(うさぎたれみみなりかぶと めい もとしげ)(個人蔵)
右:水野家家臣荻野家伝来 黒漆塗一の谷兜(みずのけかしんおぎのけでんらい くろうるしぬりいちのたにかぶと)(個人蔵)